バラの歴史
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バラの系統(略図)
古くから人間はバラを栽培してきました。その歴史は2000年以上にも及びます。
その間様々な交配が自然のなかで、または人の手によって行われてきました。
現在では2万品種とも言われます。
<オールドローズ>
一般に1867年・最初のハイブリッドティーローズ「ラ・フランス」の誕生以前のバラをオールドローズ、それ以降をモダンローズと呼びます。ただし、その後もオールドローズ系統のバラも作り出されているので区切りは厳密ではありません。
  ガリカ系
   中央・南ヨーロッパから西アジアを原産地とするロサ・ガリカを基本種とします。古代より薬用として利用されてきた。
   濃い赤〜ピンクの花の中大輪が多く、香りの強い春一季咲きです。木立性でわりあいコンパクトなものが多く、品種の改良に多く
   用いられた。
  ダマスク系
   ロサダマスケナを基本種とします。バラの香りの代名詞ともいえる強いダマスク香があり、大輪の華やかな花を咲かせます。
    多くは春だけの一季咲きでサマーダマスクと呼ばれるが、秋に少し返り咲くオータムダマスクがある。
    古くから香料採取のために栽培され、現在もブルガリアのバラの谷カザンリクは有名である。    
  ・アルバ系
    自然交雑によって生まれたとされる系統。イタリア・ルネサンス時代の絵画に描かれ、中でもボッティチェリの「ビーナスの誕生」 
    に描かれたバラがロサ・アルバ・セミプレナとされ、その美しさを表しています。
    中輪で白〜淡いピンクの花が多く、香りの強い春一季咲き。灰緑色の葉に特徴があります。
  ケンティフォリア系(1596年ごろ〜)
   ダマスクとアルバの交雑とも言われる。ロサ・ケンティフォリアが基本種。
   ケンティフォリアとは「100枚の花弁を持つ」という意味でその名の通り非常に花弁が多い。別名キャベッジローズとも呼ばれます。
   ピンクの香りのよい花で春一季咲き。
  ・モス系
   多くはケンティフォリアからの突然変異で生まれたとされる系統で、蕾から花茎にかけてコケのような細かい腺毛で
    覆われていることが最大の特徴です。ヨーロッパでは人気が高く、数多くの品種が作り出されました。
    濃い赤紫から淡いピンクまで、春一季咲きが多いが四季咲きのものもあります。
ヨーロッパのここまでの系統はオータムダマスクを除き全て春一季咲きでした。ここに四季咲き性を持った中国の原種を
交配することにより、新しい系統が生まれました。
  ・ポートランド系(1700年代〜)
   中国から入ってきた四季咲き性を持たせた最初の系統といわれます。ダッチェスオブポートランドが起源。
   コンパクトな樹形で強い香りを持つ。
四季咲きとまではいかないが返り咲きをするものが多い。
・ブルボン系(1817年ごろ〜)
   インド洋のブルボン島で発見されたことにちなんで名づけられました。ロサキネンシスとオータムダマスクの自然交配によって
    生まれたとされ、香りが強く、返り咲きをするものが多く人気の系統です。
  ・ハイブリッドパぺチュアル系(1830年ごろ〜)
    これまでの系統をさらに複雑に交配させて作られた系統です。交配を重ね、改良されてきたオールドローズの最終段階とされます。
    しかしまだ完全な四季咲きとは言えず、樹形も半つる性の性質が多く見られました。
  ・チャイナ系
   最初に中国からヨーロッパへ渡ったのは4種類のバラでした。そのうち オールドブラッシュ、ロサキネンシス・センパフローレンス
    の2つはチャイナローズとされています。赤からピンクの花でコンパクトで完全四季咲き性を持った品種が多いのが特徴です。
 ・ティー系(1838年ごろ〜)
   ロサギガンティアからティーの香りと剣弁を受け継ぐ系統。中国から最初に西洋に入ってきた4種類のうちヒュームズブラッシュティ 
    =センテッドチャイナ、パークスイエローティーーセンテッドチャイナ、この2つはティーローズに分類されます。
    その後ハイブリッドティーにつながります。
ノアゼット系(1800年代〜)
   ロサキネンシとスロサモスカータの交配によってアメリカで生まれた系統。ロサモスカータのムスク香と遅咲き性をもち、
   繰り返し咲くものが多いのが特徴。つるバラとしても使えるし、短く剪定しても花を咲かせるので便利なバラ。
これ他にも原種との交雑により様々なバラが作られました。
日本の原種からも新しい系統が作り出されました。
  ・ポリアンサ系(1875年ごろ〜)
    ノイバラ(ロサムルティフローラ)から房咲き性を受け継いでいて、ミニチュア系・フロリバンダ系につながります。   
  ・ランブラー系(1901年ごろ〜)
    テリハノイバラからつる性を受け継いだ系統で、つるバラにつながります。
1867年に「ラ・フランス」が誕生します。
ハイブリッドパペチュアルとティーの交配によるものでハイブリッドティーローズの第一号とされます。
(ハイブリッドとは交雑種、2つ以上の特性をあわせもつという意味です。)
ここからモダンローズの時代が始まります。
<モダンローズ>
  ・ハイブリッドティー系(1867年〜)
    日本人には一番なじみのあるバラ。完全四季咲きで大輪の剣弁高芯咲き。色鮮やかな花で、ティーの香りを持つ。
    茎がしっかりしていて花が上を向いて咲くので、切花としてよく使われます。
  ・フロリバンダ系(1942年〜)
    ハイブリッドティーにポリアンサ系から受け継がれてきた房咲き性を持たせたもので、 四季咲きで華やかな花は
    庭植え、鉢植えに向きます。
別系統で続いてきた黄バラも1900年のソレイユドールの誕生によってモダンローズに取り入れられていきます。
  ・つるバラ系
   テリハノイバラから続くつる性の系統に様々な交配が重ねられ、色鮮やかな大輪の四季咲き性をもった品種が
     生み出されていきました。
  ・ミニチュア系
   ポリアンサに小型のロサキネンシスミニマを交配させた系統で、様々な交配により花も大きさも
    多種多様な品種が作り出されています。
理想のバラを目指して現在も様々な交配が行われ、毎年200を超える新しい品種が発表されています。
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